メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

トップページ > 最新情報 > 新着情報 > 新型コロナウイルス感染前の中和抗体価とオミクロンBA.5 株への感染リスク及び後遺症との関連についての研究

新型コロナウイルス感染前の中和抗体価とオミクロンBA.5 株への感染リスク及び後遺症との関連についての研究

2023年9月26日
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
国立大学法人 鹿児島大学

ポイント

  • 従来型mRNAワクチン3回接種者において、オミクロンBA.5株に対する中和抗体価が高いことは同株への感染リスクの低下と関連していました。
  • オミクロンBA.5株感染者において、感染前の中和抗体価の高さは後遺症の発症とは関連していませんでした。

研究の背景

まだオミクロン株対応型ワクチンがなかった2022年の夏、日本ではオミクロンBA.5株が大流行し、週あたりの新規感染者数は世界最多を記録しました。従来型ワクチンでもオミクロンBA.5株に対する中和抗体が多少産生されることは分かっていましたが、従来型ワクチンで誘導される中和抗体がオミクロンBA.5株の感染予防に寄与するかは分かっていませんでした。

また、ワクチンの普及に伴い、重症化や死亡率は減少していますが、罹患後に後遺症が残る人が多いことが問題視されています。これまでのところ、感染前の中和抗体がコロナ後遺症に予防的な役割があるか否かついては明らかにされていませんでした。

問合せ先

研究に関するお問い合せ

国立国際医療研究センター 臨床研究センター 疫学・予防研究部
部長 溝上哲也(みぞうえ てつや)、主任研究員 山本尚平(やまもと しょうへい)
Tel:03-3202-7181

報道に関するお問い合せ

国立国際医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
Tel:03-3202-7181
E-mail:press(at)hosp.ncgm.go.jp
※(at)は「@」に置換してください。