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GARDPとNCGM、共同臨床研究を加速する基本覚書を締結

2022年7月22日
グローバル抗菌薬研究開発パートナーシップ(GARDP)
国立国際医療研究センター(NCGM)

ジュネーブ/東京発 - Global Antibiotic Research and Development Partnership(グローバル抗菌薬研究開発パートナーシップ 、以下「GARDP」、所在地:スイス・ジュネーブ、代表:マニカ・バラセガラム)と国立研究開発法人 国立国際医療研究センター (National Center for Global Health and Medicine 以下「NCGM」、所在地:東京都新宿区、理事長:國土典宏)は、6月16日、アジア地域を中心に世界的な臨床研究ネットワークの構築に取り組むための基本覚書(Memorandum of Understanding: MOU)を締結しました。

GARDP_NCGM_MOU
NCGM國土理事長およびGARDPバラセガラム代表によるMOU調印式の様子(2022年6月16日)

今回締結されたMOUの一環として、GARDPとNCGMは、日本を含むアジア地域、および世界において薬剤耐性感染症の治療に関する規制当局への申請や、公衆衛生上のエビデンス収集に資する臨床試験を共同で実施することを予定しています。さらに、GARDPによって開発された治療薬・治療法に関する規制当局への申請およびアクセスの確保を予定しています。

また、提携合意は、主要な集団における薬剤耐性レベルに関するエビデンス収集のための臨床的および疫学的サーベイランスを実施する計画、ならびに抗菌薬が適正に使用されるように特定の臨床的調査を実施する計画を強調しています。

「NCGMとの今回の提携は、薬剤耐性感染症に対する新規治療法の開発が急務となっているアジア地域全体における私たちの臨床研究活動を加速させるでしょう」と GARDP代表マニカ・バラセガラム博士は述べています。

NCGMはCOVID-19をはじめとする新興・再興感染症の最先端臨床研究、HIV/AIDS、結核、マラリア、顧みられない熱帯病などの制圧に係る国際臨床研究拠点の運営を行う、世界でも有数の研究機関です。

NCGMの國土典宏理事長は「死亡率の高さが世界的に問題となっている新生児敗血症など、保健システムが脆弱な国における感染症の研究協力をぜひ実現していきたいと考えています」と述べました。

2023年にG7議長国となる日本政府は、薬剤耐性感染症を公衆衛生上の重要課題として認識しており、GARDPの目的達成への支援として、2020年から2025年にかけて10億円の拠出を表明しています。

GARDP(Global Antibiotic Research and Development Partnership:グローバル抗菌薬研究開発パートナーシップ)について

GARDPは、健康に最大の脅威をもたらす薬剤耐性感染症の新規治療薬を開発するスイスに本部を置く非営利団体です。抗菌薬を必要とするすべての人が、有効で入手可能な価格で治療を受けられるようにするため、2016年に世界保健機関 (WHO) およびDNDi (Drugs for Neglected Diseases initiative:顧みられない病気の新薬開発イニシアティブ) により発足し、2018年に法人格を取得しました。性感染症、新生児の敗血症、入院中の成人や子供たちの感染症に焦点を当て、薬剤耐性感染症を克服するための新しい治療法を開発しています。GARDPは、20カ国以上で60を超えるパートナーと協力しています。またオーストラリア、ドイツ、日本、ルクセンブルグ、モナコ、オランダ、南アフリカ、スイス、英国、国境なき医師団、民間財団から資金提供を受けて活動しています。 GARDPはGARDP Foundationとして法人登録されています。www.gardp.org

NCGM(National Center for Global Health and Medicine:国立国際医療研究センター)について

NCGMは6つの国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)のひとつであり、明治元年(1868年)に設置された兵隊仮病院にそのルーツを発し、平成27年(2015年)からは独立行政法人の一形態である国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)となり、平成30年(2018年)には創立150周年を迎えました。
NCGMは、センター病院、国府台病院(千葉県市川市)、研究所、臨床研究センター、国際医療協力局、国立看護大学校(東京都清瀬市)など多様な組織を有し、感染症・免疫疾患並びに糖尿病・代謝疾患等に関する研究や高度総合医療を提供するとともに、医療の分野における国際協力や医療従事者の人材育成を総合的に展開しています。https://www.ncgm.go.jp/

本件に関するお問い合わせ先

  • GARDP(Global Antibiotic Research and Development Partnership:グローバル抗菌薬研究開発パートナーシップ)
    広報担当 野田
    TEL:050-3395-8967
    Email:dndicommtokyo@dndi.org
  • 国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(NCGM)
    企画戦略局 広報企画室
    TEL:03-3202-7181(代表)
    Email:press@hosp.ncgm.go.jp