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NCGM研究所の河岡義裕国際ウイルス感染症研究センター長が、第27回慶應医学賞を受賞することに決定しました

2022年9月21日
国立研究開発法人国立国際医療研究センター

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研究所 国際ウイルス感染症研究センター長
河岡 義裕(かわおか よしひろ)

慶應医学賞は、1996 年から医学・生命科学の領域において顕著かつ創造的な業績を挙げ、今後さらなる世界的な活躍が期待される研究者を慶應義塾が顕彰する賞です。

第27 回慶應医学賞の受賞を受けて、河岡センター長は、次のようにコメントしています。

「錚々たる先生方が受賞されてきた慶應医学賞の栄誉にあずかり、身に余る光栄に存じます。評価していただいた研究成果は、研究室の現在、そしてこれまでのメンバーならびに共同研究者の努力と、研究費をサポートしてくださった研究助成機関ならびにその職員の方々、大学の事務方、また研究者仲間など、多くの方々の多大なる支援のお陰です。心から御礼を申し上げます。新型コロナウイルスによる未曾有の世界的困難に直面していますが、感染症の脅威は今後も増えることはあっても減ることはありません。感染症の克服に向けて、今後も精進し、努力していきたいと思います。」


◆授賞式および受賞記念講演会について

授賞式ならびに受賞記念講演会が以下の通り開催されます。
日時:2022 年11 月28 日(月)14 時~17 時30 分
参加登録:感染症対策のため、現地での参加は招待者に限ります。オンライン同時配信がありますので、一般・研究者・学生の方は、事前登録の上ウェビナーよりご参加ください。
使用言語:英語<同時通訳有>
詳細は、決定され次第「慶應医学賞」ウェブサイトに掲載されます。https://www.ms-fund.keio.ac.jp/prize/

河岡 義裕博士

国立国際医療研究センター 研究所 国際ウイルス感染症研究センター長
東京大学医科学研究所 特任教授

授賞研究テーマ

「パンデミック感染症の制圧を目指したウイルス病原性の解明」
河岡義裕博士はインフルエンザウイルスを人工合成する画期的な技術を、世界で初めて開発しました。インフルエンザウイルスを自由自在に作製することによって、その感染、増殖、高病原性獲得機構、さらには薬剤耐性獲得機構について分子細胞レベルで明らかにすることに成功しました。特に、同ウイルスのゲノム変異がもたらす宿主受容体との親和性変化が、ヒトへの感染性や高病原性を高めることを実験的に示しました。また、スペイン風邪を起こしたインフルエンザウイルスが、サイトカインストーム(炎症物質の暴走による過剰な免疫反応)を誘導することで宿主を死に至らしめることを示し、「ウイルス感染とサイトカインストーム」をはっきり関連づけました。そして、ウイルスの人工合成とその弱毒化によって、新型インフルエンザウイルスに対する新しいワクチンの開発にも貢献されています。さらに最近では、新型コロナウイルス(SARS-CoV2)に対しても、同様の実験手法を用いることによって、さまざまなバリアント(変種)の病原性と薬剤への反応性の評価、感染モデル動物の開発など、パンデミック制圧に向けて幅広く貢献されました。

学歴

1978 北海道大学獣医学部卒業 獣医師免許取得
1980 同大学院修士課程修了
1983 獣医学博士(北海道大学)取得

職歴

1980-1983 鳥取大学 農学部獣医微生物学講座助手
1983-1996 Postdoctoral Fellow, St. Jude Children's Research Hospital, Tennessee, USA
1996-1997 Member, St. Jude Children's Research Hospital, Tennessee, USA(教授研究員)
1997-        Professor, School of Veterinary Medicine, University of Wisconsin-Madison, Wisconsin, USA
1999-2000 東京大学医科学研究所 細菌感染研究部教授
2000-2005 東京大学医科学研究所 感染・免疫部門 ウイルス感染分野教授
2005-2021 東京大学医科学研究所 感染症国際研究センター長
2021-        東京大学医科学研究所 ウイルス感染部門 特任教授
2021-        国立国際医療研究センター研究所 国際ウイルス感染症研究センター長

主な受賞歴

2006 ロベルトコッホ賞
2011 紫綬褒章
2013 米国科学アカデミー外国人会員
2015 国連教育科学文化機関(ユネスコ) カルロス・フィンレイ賞
2016 日本学士院賞

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