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11月23日、NCGMは、宮城県東松島市から「震災特別感謝状」を授与されました

2021年12月10日
国立研究開発法人国立国際医療研究センター

震災特別感謝状
震災特別感謝状


2011年3月11日、マグニチュード9.0を記録した東日本大震災発生の6時間後に、NCGMは宮城県仙台市に DMAT(Disaster Medical Assistance Team:災害派遣医療チーム)一次隊を派遣し、その後引き続いて、今回感謝状をいただいた東松島市に、国際医療協力局を中心とする保健チームとNCGMセンター病院・国府台病院を中心とする医療チームを途切れなく毎日派遣し続けました。派遣したスタッフは、2011年7月31日までで合計52隊、延べ273名にのぼります(2013年12月12日までで合計102隊、延べ341名)。

被災後、時が経つにつれ、仮設住宅もでき、現地医師会も徐々に活動を再開したため、避難所の閉鎖に伴って、2011年8月からはNCGM医療チームの派遣は終了しましたが、NCGM国際医療協力局は、その後も東松島市の保健師さんたちへの支援を継続しています。この10年間、当初はおよそ月に1回、数日間のペースで、その後は2020年新型コロナ発生までの間、年4~6回程度のペースで派遣を続けてきました。

このような未曾有の大災害においては、短期的な緊急支援だけでなく、長期的な復旧・復興支援が必要となります。このためNCGMは、2011年6 月に東松島市と復旧・復興プロジェクトの協力協定を締結し、さらに2013年7月以降は東松島市の協力要請を受け、息の長い復旧・復興の支援を行っています。

これまでもNCGMの支援の中心課題として常にあるのは、現場で働く医療関係者を主役と見なした地域の保健医療システムの再構築への支援であり、その実現に向けて行政とも連携して、いかに迅速に進めるかということです。こうしたアプローチは、従来NCGMでは国際医療協力局を中心に低中所得国を舞台に技術支援の現場で活動していることから、国際医療協力と国内の災害支援には強い共通性があると言えます。東日本大震災での支援活動においても、NCGMが国際保健医療協力の現場で培ってきた数多くのこれまでの経験が活かされています。