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国立国際医療研究センターと東京薬科大学が包括的連携協定を締結
国立研究開発法人国立国際医療研究センター(NCGM)(理事長:國土典宏、所在地:東京都新宿区)と学校法人東京薬科大学(TUPLS)(学長:笹津備規、所在地:東京都八王子市)は、相互の教育研究資源の有効活用を図り、教育の発展と研究の推進及び人材の育成を推進することによる教育研究の質の向上と社会貢献を目的として、平成29年11月21日付で連携・協定を締結しました。
NCGMは、新興・再興感染症及びエイズ等の感染症、糖尿病・代謝性疾患、肝炎・免疫疾患ならびに国際保健医療協力を重要分野とし、国際的な視点に立脚した医療に取組んでいます。
TUPLSは、ヒューマニズムの精神に基づいて、視野の広い、心豊かな人材を育成し、薬学並びに生命科学の領域にて、人類の福祉と世界の平和に貢献することを理念として取り組んでいます。
このような背景の中、NCGMとTUPLSは今後、NCGMの職員が連携教授等として大学院生の研究指導を担当することになります。また、希望により在職する薬剤師や薬剤師レジデントが働きながら博士号取得することも可能となり、次世代の医療の現場において、より質の高い薬剤師が輩出することが期待できます。
連携・協力内容
臨床研究の推進
現在、NCGM側は、薬剤部・国際感染症センター・臨床研究センターを、TUPLS側は、薬事関係法規・病原微生物学・社会薬学教室をそれぞれカウンターパート候補としています。医療薬学やレギュラトリーサイエンス、感染症等に関連する共同研究を推進することによって、創薬や医薬品の適正使用等につながる臨床研究を推進します。
人材育成の推進
現在、NCGMでは薬剤師レジデント制度を実施しており、良質な学生の獲得に努力しているところです。TUPLSとの連携を推進することで、NCGMの教育・研究体制を支援するとともに、実務実習での連携を深め、良質な学生をNCGMや他のナショナルセンター等の国立関連病院に輩出する体制づくりができると考えます。
特に、レジデント試験と社会人博士課程試験を双方合格した場合への社会人学生への対応や、レジデント業務の単位化などの実施により、レジデント業務と薬学研究の同時進行だからこそ学べる、これからの臨床に必要な高度な知識と技術の修得により、臨床分野をリードする若手博士の薬剤師育成に貢献していきたいと考えます。
職場及び大学の活性化
薬学教育が6年制となった今、NCGMの若手薬剤師の学位取得はいまだ低い水準にとどまっています。TUPLSと連携し臨床研究を推進することで、薬剤部職員が社会人大学院に入学し博士課程に進学するなど、臨床研究と学位取得をより身近なものにし、研究を主体とした魅力ある職場環境を整えることができると考えます。
TUPLSにおいても、臨床を研究できる場及び学べる場としてNCGMを活用することで、さらに双方の活性化につながるものと期待しています。
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協定書に著名する國土理事長
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笹津学長(左)と國土理事長(右)