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膵島移植プロジェクトー糖尿病の新しい移植医療ー

1型糖尿病や膵臓手術後でインスリン治療を頑張って行っていても血糖値が不安定な方、低血糖を起こしてしまう方、膵島移植という新しい治療法があります。
国立国際医療研究センターは日本膵・膵島移植学会の膵島移植認定施設です。2020年から1型糖尿病患者さんに対する同種膵島移植は施設基準を満たせば保険診療として実施できるようになりました。

2022年4月から、当センター病院に「膵島移植センター」を設置しました。

以下の膵島移植医療を行っています。

  • 1型糖尿病に対する同種膵島移植
  • 難治性慢性膵炎等に対する膵切除+自家膵島移植(先進医療技術)

さらにセンター病院に膵島移植診療科を設置し、関係各診療科と連携して膵島移植を実施しています。

2022年4月から、次世代膵島移植治療開発のために研究所に「膵島移植企業連携プロジェクト」を設置しました。

日本で初めてのブタ膵島を用いた異種膵島移植の臨床試験を目指しています。

次世代の膵島移植治療として、ブタ膵島を用いた「バイオ人工膵島」の異種移植治療を開発しています。企業と連携し、日本で初めてとなるブタ膵島移植の臨床試験を目指します。また、ヒト人工多能性幹(iPS)細胞から膵島細胞を作成し、移植する研究も行っています。

2022年4月から、粟田卓也博士が理事長特任補佐(膵島移植担当)に就任

日本膵・膵島移植学会理事、日本糖尿病学会 膵臓移植中央調整委員長などを歴任している粟田博士が上記の膵島移植の臨床と研究をサポートし、推進します。

膵島移植に関するQ&A

膵島移植ってどんな治療?
(現在行っている1型糖尿病患者さんへの同種ヒト膵島移植)

同種膵島移植の流れ

膵臓は、血糖値を調整するインスリンなどのホルモンを分泌する臓器です。膵臓の中にあるインスリンを作る細胞の塊を、「膵島」といいます。

何らかの原因で膵島が壊れ、自己のインスリンを分泌できなくなると、インスリンを注射で補う治療によってしか生命を維持することのできない糖尿病(インスリン依存状態糖尿病)になってしまいます。そのような患者さんの中には、厳格なインスリン療法を行っても血糖値が不安定で高血糖や重症低血糖を繰り返す方や、合併症の進行を防ぐことが難しい方がいます。

膵島移植とは、そのような糖尿病患者さんに、臓器提供者(ドナー)より善意で提供された膵臓から膵島細胞のみを分離して移植する治療法です。膵臓移植と異なり、外科手術が不要で、患者さんの負担が軽いことが特徴です。

膵島移植で期待できることは?

十分な量の膵島が移植されれば、血糖コントロールが安定し、重症低血糖発作を起こしにくくなります。時には、インスリン療法が不要になることもあります。

実際の移植はどのように進むの?

移植のイメージ画像

ドナーの膵臓から特殊な技術で膵島のみを分離します。分離した膵島を、局所麻酔下で肝臓の血管(門脈)に点滴の要領で移植します。移植が成功すると膵島は肝臓に生着し、患者さんの血糖値に反応してインスリンを分泌するようになります。
また移植後は、拒絶反応を抑えるために免疫抑制剤の内服が必要になります。

どのような人が膵島移植の対象になるの?

自己の膵臓からのインスリン分泌が消失していて、インスリン依存状態が続いている方が対象になります。1型糖尿病の患者さんのほか、膵臓の手術や重度の慢性膵炎などの病気で、糖尿病を発症しインスリンを使用している方も対象となります。

膵島移植を受けるにはどうすればいいの?

膵島移植を希望される方、より詳しく知りたい方は、かかりつけの医師を通してご相談いただくか、私たちに直接ご相談ください。治療や適応などについて詳しいことをご説明します。

同種膵島移植レシピエント登録について

同種膵島移植の対象患者さんは、『内因性インスリン分泌能が廃絶した1型糖尿病で、専門的治療によっても血糖変動の不安定性が大きく、重症低血糖のため良好な血糖管理を達成できない方』とされています。他にもいくつかの適応基準を満たした方が「日本膵・膵島移植学会」に膵島移植適応判定申請することができ、申請内容は糖尿病専門医からなる適応検討委員会で確認されます。その後、登録可能となった患者さんは膵島移植を受ける候補レシピエントとなります。

*同種膵島移植の適応基準等は下記より確認できます。
リンク先:日本膵・膵島移植研究会 http://plaza.umin.ac.jp/~jpita/index.html

同種膵島移植の医療費について

移植術や検査などの治療にかかる医療費については、健康保険が使え、患者さんの健康保険証により算定されます。保険の種類、収入状況によっては、「限度額適用認定証」などの提示により実際の負担額を押さえる制度も利用できます。詳細は診察で医師より説明致します。

同種膵島移植を行った後に必要な費用

移植後は定期的な診察を受け、移植した膵島を維持するために免疫抑制剤の内服を継続するため一定額の費用(保険適応)がかかります。詳細は診察で医師より説明致します。

*慢性膵炎患者さんを対象とする自家膵島移植については、別途診察で医師より説明させていただきます。

連絡先

膵島移植センター/膵島移植診療科/膵島移植企業連携プロジェクト
霜田 雅之(しもだ まさゆき)
電話番号:03-3202-7181(代表)内線2776
メールアドレス:mshimoda@hosp.ncgm.go.jp

糖尿病・内分泌代謝科
中條 大輔(ちゅうじょう だいすけ)
小谷 紀子(こだに のりこ)
電話番号:03-3202-7181(代表)

専門の医師より膵島移植の詳しい説明をいたします。移植を受けたいご希望がある方には、適応があるか検査を行います。日本膵・膵島移植学会の適応判定委員会により移植の適応があると判断されれば、候補患者さんとして登録され、移植待機となります。