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新型コロナウイルス感染症対策特別基金について

皆様からのたくさんのご支援ありがとうございます

  • 国立国際医療研究センター(NCGM)では、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への対応として、患者さんへの医療の提供、新たな治療薬や治療法の開発に向けた調査研究、治療や感染症予防に関する情報発信・学術発信、国際協力や国際共同研究などに積極的に取り組んでいます。
  • 令和2年1月から2月にかけての武漢からのチャーター便帰国者への対応を皮切りに、令和2年2月のクルーズ船ダイヤモンドプリンセス号への職員派遣、地域と連携したPCR検査体制モデルの構築、新型コロナウイルス感染症の治療法開発研究、アウトブレイクが発生した病院・施設への疫学調査及び院内感染対策の支援、さらに、令和3年度から国からの委託をうけて「新興・再興感染症データバンク事業ナショナル・リポジトリプロジェクト」を立ち上げています。
  • NCGMの取組の詳細は、Feel the NCGM特別号Vol.2、およびFeel the NCGM特別号Vol.1をご覧ください。
  • こうした活動に関して、皆様からたくさんの寄附金をいただいております。

  • また、マスク、フェイスシールド等の医療物資のほか、お弁当やジュースなどの食品をはじめ、多くの方々からたくさんのご支援をいただくとともに、NCGMへの励ましと応援のメッセージを多数お寄せいただいております。
  • 職員一同、皆様からのあたたかいご支援にあらためて感謝申し上げるとともに、今後の活動に努力してまいります。
  • NCGM公式twitterの紹介

gaikan   staf 

皆様からの寄附金は“新型コロナウイルス感染症対策特別基金”として大切に使わせていただいています

  • 皆様からいただきましたご寄附についてはそのご趣旨を踏まえ、大切に使わせていただくため、「NCGM新型コロナウイルス感染症対策特別基金」を創設し、その管理・運営については、同基金の「管理運営委員会」において、公正で透明性をもった活用方針を定めております。
  • 同基金の使途については、NCGMにおける新型コロナウイルス感染症対策の推進のため、「医療体制の整備(患者さんの診療・受け入れ体制整備・人材育成)」「研究(治療薬開発等)」「業務環境改善」「国際協力・貢献」「広報その他」といった分野において、幅広くNCGM内から提案を募集し、管理運営委員会で協議の上、決定することとしています。
  • 令和3年7月時点で、同基金を活用した主な取組みについて、ご紹介します。

病院の医療体制の充実のために

院内感染対策を強化するため、主に次の設備等を設置しました。

  • 集中治療室(ICU)に前室を設置
  • 高度治療室(HCU)のナースステーションにパーテーションを設置
  • 感染症外来の診察室を改修
  • 人間ドックセンター内の内視鏡室に独立した洗浄室を設置
  • 新生児集中治療室(NICU)の面談室に陰圧設備を設置
  • 手術室の前室を改修
    ※前室:病室の空気が廊下側に流れていかないようにするための設備
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※ICUに前室を設置
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※HCUのナースステーションにパーテーションを設置
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※パーテーションの内側からHCUを撮影
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※HCUの様子
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※感染症外来の診察室改修後の写真
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※人間ドックセンター内の内視鏡室に独立した洗浄室を設置

新型コロナウイルスに感染した患者さんへの治療を充実させるため、以下の医療機器や検査機器を整備しました

  • マルチスライスCT
  • 多項目自動遺伝子解析装置
  • 手術室及び回復期病棟における生体情報モニター 等
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※マルチスライスCT
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※多項目自動遺伝子解析装置

上記以外にも、血管造影室の空調管理システムの整備、呼吸器内科の病棟に内科系感染症患者の集中治療室等の整備にむけて、準備を進めています。

患者さんと職員の安全と安心のために

  • 感染症内科外来、リハビリテーション室に換気用の網戸を設置しました。
  • 会計等の窓口における感染防止対策のために飛沫感染防止シートや飛沫感染防止アクリル板を設置し、病院玄関に体温測定サーマルカメラシステム機器の導入など、患者さんと職員の安全を守る設備を設置しています。
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※体温測定サーマルカメラシステム(病院正面玄関)
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※飛沫感染防止シートの設置(外来受付)

新型コロナウイルスの治療薬や治療法の研究開発のために

  • NCGM研究所臨床研究センターを中心として、基礎的な研究をはじめ、新しい治療薬や治療法等についての臨床研究を推進します。
  • これまでも、治療薬としてのレムデシビルの国際臨床治験への参画やCOVID-19患者の症例等の個別データ登録としての「レジストリ」の構築ほか多数の研究開発に取り組んできたところですが、さらに研究開発の充実に努めます。
  • 現在、以下の研究に基金を活用しています。
    • 新型コロナウイルス感染症の回復者血漿療法に関する研究
    • SARS-COV-2のプロテアーゼとRNAポリメラーゼを標的とする治療薬の開発研究
    • 新型コロナウイルス抗体に関する臨床疫学研究
    • 新型コロナウイルス感染症の病態理解と効果的な対策のための患者ゲノム情報とウイルスゲノム情報の統合的解析
    • COVID-19 治療薬の安全性および有効性を検証する 多施設共同無作為化二重盲検比較 アダプティブデザイン臨床試験(ACTT-4)
  • また、研究の支援のために、検体保存用超低温フリーザーを導入しました。
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※COVID-19学術支援委員会の様子
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※検体保存用超低温フリーザー

国際協力・貢献のために

  • 我が国における在日外国人コミュニティにおける新型コロナウイルス感染症の拡大に備えるための情報ネットワークの強化等を進めています。
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※TAIHEN(在日ベトナム人が利用するFacebookのグループ)へ、
日本におけるワクチンの相談窓口などの情報を発信

 

看護師を目指す学生の学習環境の改善のために

  • NCGMが運営する国立看護大学校(東京都清瀬市)においてオンライン講義などに不可欠な大学校内のWi-Fi環境の整備を行いました。

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情報発信や広報のために

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  • NCGMの取り組みをオンライン会議等で発信しやすくするため、オンライン会議に必要な機器を設置しました。

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進捗状況については、引き続きご報告させていただきます。
今後ともよろしくお願い申し上げます。

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NCGM新型コロナウイルス感染症対策特別基金・管理運営委員会