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メタボリックシンドローム情報


はじめに
病気を予防し、末永く健康でありたいと思うのは国民全ての願いです。20世紀、自然科学が飛躍的に進歩し、医学においてもさまざまな疾患の診断・治療・予防が実現しました。特に感染症の分野においては、ワクチンの開発が予防医学に大きく貢献し、衛生状態の改善とあいまって、一部ですがほとんど発生を見なくなった感染症もあります。また、悪性新生物すなわち癌においても、集学的な治療によって「治る」癌が増えてきました。
ところが一方、減るどころか増加の一途をたどる疾患群があります。その代表が「生活習慣病」と呼ばれるもので、「ぜいたく」病ともいわれたものです。21世紀にはいり、私たちが克服すべき疾患として、「豊かになった」「長生きするようになった」ことによって逆に目立ってきたこの疾患群が注目を集めています。高血圧・糖尿病・高脂血症がその代表的なもので、それらの進展に伴って起こる心筋梗塞・脳卒中あるいは食生活との関連の指摘される癌も広い意味での生活習慣病として捉えられるでしょう。
生活習慣病とは、前述のように「注射すれば病気を予防できる」ワクチンのようなものが存在しません。また他人に何かをしてもらえば予防できるというものでもありません。20世紀が病気を早期発見し早期治療することで克服しようとしていたとすると(二次予防)、21世紀には病気の発生そのものを予防することが求められています(一次予防)。国民一人一人が健康増進に努めることによって発生そのものを予防できるのではないかと考えられているのが生活習慣病およびその合併症としての動脈硬化性疾患です。健康を維持することに「自己責任」の考え方が取り入れられているのです。医療機関においても、単に病気になったかたを治療するだけではなく、どうすれば健康を維持できるのか、できるだけ新しく間違いのない情報を皆様にわかりやすく発信していくことがその責務であると考えられます。
このホームページは21世紀に克服すべき疾患として、心血管疾患を発症する危険の高い群として定義された「メタボリックシンドローム」についてご紹介します。
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