脳神経外科の病床は一般36床と個室数床です。
| 2006年 | 2007年 | 2008年 | |
|---|---|---|---|
| 1 脳神経外科手術の総数 | 251 | 264 | 304 |
| 2 脳腫瘍 | |||
| (1)摘出術 | 21 | 21 | 22 |
| (2)生検術 | |||
| @開頭術 | 0 | 3 | 1 |
| A定位手術 | 1 | 2 | 1 |
| (3)経蝶形骨洞手術 | 1 | 3 | 4 |
| (4)広範囲頭蓋底腫瘍切除・再建術 | 0 | 0 | 0 |
| 3 脳血管障害 | |||
| (1)破裂動脈瘤 | 34 | 35 | 33 |
| (2)未破裂動脈瘤 | 6 | 5 | 4 |
| (3)脳動静脈奇形 | 0 | 2 | 5 |
| (4)頚動脈内膜剥離術 | 2 | 5 | 3 |
| (5)バイパス手術 | 0 | 0 | 0 |
| (6)高血圧性脳内出血 | |||
| @開頭血腫除去術 | 6 | 12 | 7 |
| A定位手術 | 1 | 0 | 8 |
| 4 外傷 | |||
| @急性硬膜外血腫 | 5 | 4 | 4 |
| A急性硬膜下血腫 | 10 | 6 | 8 |
| B減圧開頭術 | 9 | 14 | 9 |
| C慢性硬膜下血腫 | 46 | 33 | 54 |
| 5 奇形 | |||
| @頭蓋・脳 | 0 | 0 | 0 |
| A脊髄・脊椎 | 0 | 0 | 0 |
| 6 水頭症 | |||
| @脳室シャント術 | 24 | 23 | 16 |
| A内視鏡手術 | 0 | 0 | 0 |
| 7 脊髄・脊椎 | |||
| (1)腫瘍 | 2 | 1 | 2 |
| (2)動静脈奇形 | 1 | 1 | 4 |
| (3)変性疾患 | |||
| @変形性脊椎症 | 4 | 4 | 5 |
| A椎間板ヘルニア | 2 | 0 | 0 |
| B後縦靭帯骨化症 | 0 | 0 | 0 |
| (4)脊髄空洞症 | 0 | 0 | 0 |
| 8 機能的手術 | |||
| (1)てんかん | 0 | 0 | 0 |
| (2)不随意運動、頑痛症 | |||
| @刺激術 | 0 | 0 | 0 |
| A破壊術 | 0 | 0 | 0 |
| (3)脳神経減圧術 | 2 | 2 | 4 |
| 9 血管内手術 | |||
| (1)総数 | 8 | 14 | 17 |
| (2)動脈瘤塞栓術 | |||
| @破裂動脈瘤 | 2 | 4 | 7 |
| A未破裂動脈瘤 | 0 | 0 | 0 |
| (3)動静脈奇形 | |||
| @脳 | 0 | 1 | 6 |
| A脊髄 | 0 | 0 | 1 |
| (4)閉塞性脳血管障害 | 1 | 0 | 0 |
| (内ステント使用例) | 0 | 0 | 0 |

患者さんの搬入後迅速に検査を施行し、状態が許す限り72時間以内の早期外科手術(開頭クリッピング術)を実施しています(通常は24時間以内に手術を施行いたします)。また、症例によっては放射線科と協力の上、血管内手術を第一選択としています。
従来の外科手術(開頭血腫除去)のほか、ニューロナビゲーション システムを用いた手術方法や定位的血腫吸引術などで低侵襲下の手術も行い、機能予後の改善に努めています。
悪性脳腫瘍に関しては、外科手術および放射線治療と化学療法の特徴を組み合わせさらに患者さん及び御家族の意見を最大限に尊重した治療を行い、QOLの向上に努めています。特徴的なことの一つは、当院では導入放射線療法(術前照射)を行っています。これはあらかじめ腫瘍に対し放射線照射を行い腫瘍を縮小したうえで外科的に摘出するという画期的な方法です。悪性腫瘍といえど可及的に全摘出するという考え方に基づき1979年より施行しており良好な成績をあげています。
一方良性腫瘍は全摘を目指しますが、新たな神経症状を出さぬように充分配慮しています。直径3cm以下の聴神経腫瘍や転移性脳腫瘍および動静脈奇形においては X −ナイフ(定位的放射線治療)による治療を行い翌日退院を実施しています。過去10年間に約80例の実績があります。1998年には全身に応用可能で、呼吸同期性のマイクロトロンによる定位的がん治療装置が当院で世界で初めて開発されました。以後、本機による治療を実施しています。放射線治療の生物学的観察から殺細胞効果と分裂遅延効果の二つを確認しており後者については良性腫瘍にも著しく、当院では良性腫瘍に対しても放射線治療を積極的に取り入れて患者さんのQOLの確保に効果をあげています。
四肢の痺れや運動麻痺の患者さんに対し、MRIなどで精査ののち外科手術に踏み切っています。手術用顕微鏡を用いた前方除圧固定術や椎弓板切除術を原則とし、良好な結果を得ています。過去35年間に約500例の実績があります。特に当科においては、1968年より頸髄疾患の神経学的臨床研究を続けており、世に先駆けてガスミエログラフィを広めました。さらに手術方法の改善と神経学的研究を重ね今日に至っております。近年自律神経機能との関連を鋭意解明中です。
高齢者のふらつきや歩行困難、失禁、見当識障害などは単に加齢によるものと思われがちですが、精査により本疾患によることが少なからず認められます。厳密な神経学的検査を施行し、適応があれば積極的に手術(髄液シャント術)を施行しており、良好な結果を得ています。
交通事故や転倒転落など不慮の事故により生じた急性硬膜下血腫、脳挫傷、硬膜外血腫などの患者さんに対し迅速に手術可能な状況を整え救命率の向上に努めています。高齢者に多く見られる慢性硬膜下血腫の患者さんに対しては原則としてクリニカルパスを用い、手術を含め10日前後での退院を目指し、QOLの向上に努めています。
原因が何であれ中枢神経系の障害により運動麻痺や高次機能障害を生じた患者さんに対しては、リハビリ専門医による診察を入院後早期に行い、リハビリを直ちに開始します。そして当科での治療が終了次第速やかに適切なリハビリ専門病院へ転院できるよう配慮いたします。
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