主な疾患と診療実績

気管支喘息

 気管支喘息は、気管支の炎症と気管支の平滑筋の収縮にともなって空気の通り道が狭くなり、ゼーゼー、ヒューヒューという音とともに発作性の息苦しさを感じる病気です。深夜から明け方にかけて悪くなり、昼間は比較的好転することが特徴です。「明け方の咳が続いている」、「急に息苦しくなることがある」などの症状がある方は気管支喘息の可能性があります。喘息の症状を改善するには、担当医から喘息の治療・管理の方法について説明をうけ、患者さんが十分に理解したうえで、「ピークフロー」と「喘息日誌」を用いて自己管理を行うことが重要です。治療のカギとなるのは、気管支の炎症を抑える吸入ステロイド薬や気管支を拡げる気管支拡張剤を用いた吸入療法であり、その指導には看護師、薬剤師が積極的にかかわっています。近年、いくつもの新しい吸入ステロイド薬や、吸入ステロイド薬と長時間作用性の吸入β刺激薬(気管支拡張薬)の2種類の薬が1つになった合剤が登場し、喘息症状はコントロールされやすくなってきました。患者さんが喘息症状のない普通の生活がおくれることを目指し、適切な治療と指導を行っています。

 

診療実績

 気管支喘息の外来患者さんの数は約600名であり、吸入ステロイド薬を使用している方が90%以上を占めています。吸入ステロイド薬とβ2刺激薬の合剤(アドエア)の処方は当科でも普及しており、喘息コントロールが容易になってきました。しかし、喘息を慢性化・重症化させないためには、喘息の的確な診断と早期介入(治療開始)が重要です。臨床研究に関しては、定期的に通院している喘息患者のデータベースを作り、さらに喘息コントロールと患者さんの生活環境・生活習慣との関連についての調査を行いました。喘息の良好なコントロールを達成し維持するには、吸入ステロイド薬の投与だけではく、生活環境や生活習慣、薬物の使用方法の見直しも必要と思われます。08年度の入院患者数は122名で、重症度には差がありますが皆さん軽快退院されています。「喘息死ゼロ」の目標を達成し維持するためには地域医療機関との連携は不可欠であり、それを基盤とした患者教育・治療管理システムの構築を目指しています。

 

気管支喘息

看護師による吸入指導

 

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