主な疾患と診療実績

局所麻酔下胸腔鏡検査

 当科では2008年4月より原因不明胸水に対して局所麻酔下胸腔鏡を施行しています。局所麻酔下胸腔鏡の主な目的は胸水貯留症例に対して胸腔内の観察と壁側胸膜の生検を行って診断を確定することにあります。局所麻酔で行い、手術時間も1時間以内に終わるため、合併症のある患者さんにも安全に行えます。当院では今までに31症例を行っており、癌性胸膜炎、悪性胸膜中皮腫、結核性胸膜炎などの診断に有用です。 手術室・内視鏡室にて検査を行っています。
図1のようなファイバーを使い、胸腔内を観察します。 側臥位となり、皮膚の部分に麻酔(キシロカイン)の注射を行います。その部分をメスで切開し、図のようにポートを挿入し、ファイバーを挿入します。 内腔を観察し、病変を確認した場合はその部位を生検します。

局所麻酔下胸腔鏡検査

 

診療実績

 肺癌・悪性胸膜中皮腫などの診断に有用であり、腎細胞癌の胸膜転移についても診断に有用です。また、胸水中ADA高値は結核性胸膜炎に特徴的と言われ、ADA50U/L以上の胸水は結核性胸膜炎の感度91%・特異度81%との報告があります。しかし、最近では局所麻酔下胸腔鏡の導入に伴い、様々な胸水貯留をきたす疾患の診断が可能になっており、結核以外のADA高値を示す膠原病関連胸水についても報告がされており、当院でもその診断に役立てています。

結核性胸膜炎・リウマチ性胸膜炎

 

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