去る3月11日に発生した東日本大震災、そして原発事故にて被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。私たちは節電に努力しながら、通常の診療を続けております。
原発事故の影響で、かつてないほど放射線被ばくに対する関心が高まっております。私たちは、放射線被曝を伴う検査を実施しておりますが、これは病気の診断を目的とした検査で、この検査により診断がついたり、治療方針が決まったりします。つまり、患者様の病気の治療のために大きな利益があります。検査による被ばくは不利益ですが、被ばくの程度は年間の自然放射線被曝の数倍です。もちろん、何の利益もない被ばくは少量であっても、避けたいものです。しかし病気の診断など、ご自分の健康状態を良くするために体の中の情報が必要になった時は、利益と不利益のバランスを考えて、主治医あるいは検査担当医と良くご相談され、賢明なご判断をされることをおすすめします。
画像で病気を診断しようとするとき、大きく分けて二つの方法があります。ひとつは、X線写真やCTなどに代表される、形の異常を調べる方法、そしてもうひとつが、私たちが専門とする核医学検査(シンチ検査とPET検査に分けられます)に代表される機能の異常を調べる方法です。
核医学検査の特徴は、病状を鋭敏に検出できること、そして全身を一度に調べられることです。たとえばシンチ検査では、心臓や脳、甲状腺などの機能の異常を画像で見ることが出来ます。PET検査では全身のぶどう糖代謝を画像で見ることができ、これによってぶどう糖を多量に使って成長するがん(細胞)を見ることができます。
また、核医学を利用した新しい治療法もあります。他にもいろいろなことが出来ますが詳しくは、検査の説明をごらんください。
私たちは、最先端の知識と技術で、病める方のために何ができるかをいつも考えております。
(2011年7月4日)











