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SPECT(シンチカメラ)とPETとは?

SPECT(シンチカメラ)とPETとは?

 放射性医薬品を投与された身体からは、微量な放射線(γ線)が放出されています。核医学装置では、放射線を検出器で計測し電気信号に変換することで体内の薬剤分布が画像化、数値化され診断情報を得ることが出来ます。使用される装置はシンチレーションカメラ(またはSPECT装置)とPET装置の2種類に分けられます。両装置の撮影原理は、人体から放出される放射能を体の外から測定するものでよく似ていますが、使用される薬剤や検査目的、適応などにより使い分けされます。

1) シンチレーションカメラは2~3つの検出器で構成され、2方向(もしくは3方向)で計測され放射線信号を得ることができます。全身範囲での撮影が可能であり、また、カメラを回転させ撮影することでCTやMRIと同様な断層画像が得られます。この断層撮影のことをSPECT(single photon emission CT)と称されています。

通常のX線検査のように、体の外から放射線をかけて得られる透過像とは異なり、核医学装置の特徴は、身体から放出される放射線を計測して、画像を作成することです。このため、十分なデータを得るにはある程度の撮像時間を要します。

SPECT装置
SPECT装置

2011年7月に導入された、新しいSPECT/CTです。この機械は、シンチ検査の断層画像を撮影するSPECT装置にCTを融合させた構造です。PET/CTと同様、シンチグラフィーの機能画像にCTによる解剖学的画像を融合して、核医学画像の診断精度の向上が期待できます。

2) PET装置は検出器が360°のリング状に配置され、身体から放出される放射線を様々な角度で検出することで断層画像が得られます。陽電子放出核種を用いることでSPECTとは異なる放射線計測(同時計測法)が行われます。同時計測の利点は、より正確に体内の放射能分布が推定され病気の場所を同定できます。CTやMRIほど細かいものは見えませんが、形や大きさの評価ではなく、病変の活動性がわかることで、腫瘍診断などに有用な情報を提供します。
PETは体外測定ですが、原理的には直線上にRI分布を推定することが可能です。
PET/CTはPETと高性能なマルチスライスCTを組み合わせた一体型の装置で、1回の検査で両方の撮影が行われます。PET画像にCT画像を融合することで、薬剤の集積や場所がより分かり易くなり診断精度が向上します。
PET/CTではPETとCTが一体型で配置されており、共通の寝台を使用することにより、移動なく2つの撮影が可能になります。

PET/CT装置

PET/CT装置

2011年7月新しいPET/CTが稼働開始しました。このPET/CTは、最新のPET/CTとして優れた性能を有しています。また、この度メーカーのGEヘルスケア・ジャパン社と担当の福島印刷工業のご尽力により、機械の本体と検査室の壁面にデザインシートを貼りました。これは患者さんの不安感を和らげることを意図した環境デザインの試みです。実際の患者さんの印象については、早稲田大学との共同研究でアンケート調査を実施しました。詳細は臨床研究の項目をご覧ください。

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