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ハイリスク者の健診後の医療機関受療タイミングと循環器疾患の入院及び全死亡リスク

2024年1月26日
国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
全国健康保険協会

要旨

全国健康保険協会(協会けんぽ)は、2020年度より加入者約4,000万人分の匿名化された健診・レセプトデータを分析できる環境を外部有識者に提供する委託研究事業を開始しました。本研究事業を通して、国立国際医療研究センター国際医療協力局グローバルヘルス政策研究センター 磯博康センター長の研究グループは、健診事業および健診後の受診勧奨事業に着目し、健診所見上の重症化ハイリスク者の医療機関への受療が、その後の循環器疾患による入院や全死亡のリスクを低減するかを検討しました。
本研究結果から、重症化ハイリスク者に対しては、健診後のより早い段階での医療機関受療が循環器疾患の入院や全死亡リスクの低下に寄与する可能性が示されました。
本研究成果は、国際科学誌Atherosclerosisに、2023年12月3日にオンラインで発表されました。

研究の背景

勤労者およびその家族がいかに重篤な疾患に陥ることなく仕事を続けることが出来るかは、個人のみならず企業にとっても重要な課題です。協会けんぽにおいては、平成30年度からインセンティブ制度を導入し、健診や特定保健指導の実施率の向上、特定保健指導対象者の減少および後発医薬品使用の推進と共に、医療機関への受診勧奨を受けた要治療者の医療機関受診率の向上に努め、ハイリスク者に対する重篤な疾患発症の予防に尽力しています。本研究は健診事業および健診後の受診勧奨事業に着目し、健診所見上の重症化ハイリスク者の受療行動が、その後の循環器疾患による入院や全死亡のリスクを低減するかを疫学的に明らかにしました。

問合せ先

研究に関するお問い合せ

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
国際医療協力局 グローバルヘルス政策研究センター
磯 博康(いそ ひろやす)
電話:03-3202-7181
〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1

報道に関するお問い合せ

国立国際医療研究センター(NCGM)企画戦略局 広報企画室
Tel:03-3202-7181
E-mail:press(at)hosp.ncgm.go.jp
※(at)は「@」に置換してください。
〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1