メニューにジャンプコンテンツにジャンプ

トップページ > 最新情報 > トピックス > 「医療機器トレーサビリティデータバンク利活用実証事業」が経済産業省の産業データ共有促進事業に採択

「医療機器トレーサビリティデータバンク利活用実証事業」が経済産業省の産業データ共有促進事業に採択

2018年10月17日

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター
株式会社イノメディックス
株式会社エフエスユニマネジメント

国立研究開発法人 国立国際医療研究センター(略称:NCGM)(東京都新宿区 理事長:國土 典宏)、株式会社エフエスユニマネジメント(本社: 東京都港区 代表取締役社長:菊地 秀二)、株式会社イノメディックス(本社: 東京都文京区 代表取締役:二之宮 義泰)が共同で進めている「医療機器トレーサビリティデータバンク利活用実証事業」が、経済産業省の「平成29年度補正予算 産業データ共有促進事業」に採択されましたのでお知らせします。

「医療機器トレーサビリティデータバンク利活用実証事業」では、国際標準のGS1規格に則った情報を利用し、RFID技術等も活用することで、診療現場で使用された医療機器・医療材料の情報をロット番号やシリアル番号を含めてリアルタイムで収集し、匿名化された診療データとともに「医療機器トレーサビリティデータバンク」に保存します。これにより、製造から医療機器・医療材料の病院内での使用までの、一連の追跡データ(トレーサビリティデータ)、および医療機器・医療材料がどのような疾患に対してどのような検査・術式・処置行為等で使用されたかという詳細な使用状況データが、データバンクに蓄積されます。

データバンクを利用することで、製品個体を製造から使用までトレースすることが可能となり、製品不具合発生時の回収の迅速化など、医療安全面での寄与が期待されます。また、匿名化された診療情報を含む詳細な使用状況データを活用することで、新たな医療機器・医療材料の開発など、医療機器業界のイノベーション創出を支援するとともに、医療機器ディーラーによる精緻な在庫管理への活用や、詳細な使用実績の分析によるデータに基づく医療政策への貢献が期待されます。

今回の取り組みでは、採択された3者の技術および運用ノウハウを活用し、NCGM内にデータバンクのプロトタイプを構築し、その有用性を確認します。この実証事業を経て、今後、「医療機器トレーサビリティデータバンク」の参加医療機関の拡大を図るとともに、オープンデータ化についても検討を進めていきます。

NCGMは、国立高度専門医療研究センターの一つで本年創立150周年を迎えます。高度先駆的な診療機能の提供はもちろんのこと、最先端の医療ICTの開発研究及び普及を通じて、引き続き日本発の医療のイノベーションに貢献してまいります。

エフエスユニマネジメントは、医療物流管理のリーディングカンパニーとして、医療機関における様々な「業務支援」「経営データ管理支援」をサポートすべく、先進的な実証事業への参加を通じ、これからの医療業界全体の将来に寄与してまいります。

イノメディックスは、「メディカルをシステムで考える」の経営理念の下、医療サービスへの貢献に取り組んできました。今回の実証事業の中でも、GS1標準バーコードを活用した医療機器業界における物流の標準化・効率化を目指してまいります。

本件に関するお問合せ先

国立国際医療研究センター 情報基盤センター
センター長:美代 賢吾(みよ けんご)
電話:03-3202-7181(内線 3534)        FAX:03-3202-7364
E-mail: med-databank@hosp.ncgm.go.jp
〒162-8655 東京都新宿区戸山1-21-1

取材に関するお問合せ先

国立国際医療研究センター 企画戦略局 広報企画室
広報係長:西澤 樹生(にしざわ たつき)
電話:03-3202-7181(代表) <9:00~17:00>
E-mail:press@hosp.ncgm.go.jp