
糖尿病とは、人間のエネルギー源となる「ブドウ糖」が細胞内へうまく取り込めずに、血液の中のブドウ糖の量が慢性的に多くなる病気です。血液中のブドウ糖(血糖値)を下げるホルモン「インスリン」の働きが悪かったり、分泌量が足りないために起こります。血糖値が高い状態が長く続くと、網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化性疾患などのさまざまな合併症が起こってきます。良い血糖コントロールを永く続け、合併症の発症や進行を防ぐことが糖尿病治療の目的です。
薬剤部では患者さん(または患者さんのご家族の方)に糖尿病の薬物治療のお話をさせていただきます。患者さん自身がお薬の知識を得ることで正しい薬の服用方法・効果・副作用を認識し、積極的な治療の参加につながるように努めています。 糖尿病について一緒に勉強いたしましょう!
自分のお薬について正しく理解していますか?
糖尿病の治療薬は、薬の種類によって作用や副作用が異なってきます。お薬の特徴をしっかり知っておきましょう。
現在よく用いられている薬は大きく分けて5つのタイプがあります。
インスリンを膵臓でほとんどつくることのできない方やのみ薬だけでは血糖コントロールが不十分な方などに、インスリン療法が必要となります。必要とされるインスリン注射剤を患者さん本人が、腹部または上腕、大腿部に皮下注射し、血糖値のコントロールをします。
| 分類 | 製剤名 | 作用時間(時間) | ||
|---|---|---|---|---|
| 発現時間 | 最大 | 持続時間 | ||
| 超速効型 | ヒューマログ,ノボラピッド | 10~20(分) | 0.5~3 | 3~5 |
| 速効型 | ノボリンR,ヒューマリンR,ペンフィルR,イノレットR,ヒューマカートR | 0.5~1 | 1~3 | 6~8 |
| 中間型 | ノボリンN,ヒューマリンN,ペンフィルN,イノレットN,ヒューマカートN | 1~3 | 8~10 | 18~24 |
| 混合型 | ペンフィル10R~50R,イノレット10R~50R,ヒューマカート3/7注 | 0.5~1 | 2~10 | 18~24 |
| ノボラピッド30ミックス注,ヒューマログ50ミックス注 | 10~20(分) | 1~4 | 約24 | |
| 持効型 | ランタス注, レベミル注 | 1~2 約1 | 3~4 | 約24 約24 |
①ペン型注射針や「使い捨て注射器」は再利用しない。
②インスリンの保管場所に注意する。
・未使用の注射液は冷蔵庫に保管してください。
・ペン型の注射器にセットした使用中の注射液は室温で保管してください。
・直射日光の当たるところや40度以上の高温になるところには置かないでください。
③インスリンを注射した部位は絶対にもまない。
④インスリン注射の場所は毎回かえる。
低血糖とは何らかの原因で血糖値が下がりすぎ、血糖値が50mg/dL以下に低下することです。ただし、50mg/dl以上でも低血糖症状がおこる場合もあります。
低血糖の症状
| 血糖値(mg/dL) | 症状 | |
|---|---|---|
| 50 | 空腹感、吐き気、あくび | 軽症 ↓ 重症 |
| 40 | ふるえ、動悸、冷や汗、顔面蒼白 | |
| 30 | 異常行動、けいれん、昏睡 | |
低血糖を起こしやすい条件
低血糖時の対処方法