薬剤部 Pharmaceutical Department

薬剤部の活動・糖尿病教室

糖尿病とは、人間のエネルギー源となる「ブドウ糖」が細胞内へうまく取り込めずに、血液の中のブドウ糖の量が慢性的に多くなる病気です。血液中のブドウ糖(血糖値)を下げるホルモン「インスリン」の働きが悪かったり、分泌量が足りないために起こります。血糖値が高い状態が長く続くと、網膜症、腎症、神経障害、動脈硬化性疾患などのさまざまな合併症が起こってきます。良い血糖コントロールを永く続け、合併症の発症や進行を防ぐことが糖尿病治療の目的です。

薬剤部では患者さん(または患者さんのご家族の方)に糖尿病の薬物治療のお話をさせていただきます。患者さん自身がお薬の知識を得ることで正しい薬の服用方法・効果・副作用を認識し、積極的な治療の参加につながるように努めています。 糖尿病について一緒に勉強いたしましょう!

薬剤部担当 毎月第3水曜日 午後4時から午後5時まで

「知ってますか?自分のお薬」

自分のお薬について正しく理解していますか?

糖尿病の治療薬は、薬の種類によって作用や副作用が異なってきます。お薬の特徴をしっかり知っておきましょう。

*糖尿病の治療方法*

1)食事療法
食べ物の量を個人に合ったエネルギー量に制限し、各種の栄養分も不足しないような食事をとります。糖尿病の治療ではもっとも重要な治療です。
2)運動療法
運動によってエネルギーを消費し、ブドウ糖をエネルギーに変えます。また、肥満を解消します。
3)薬物療法
食事療法と運動療法を行っても、十分に血糖値が下がらない場合に、薬物療法を行います。経口剤療法 とインスリン療法がありますが、薬を服用しているから、食事療法や運動療法はしなくてもよいということはありません。食事療法や運動療法を継続することで、最小限の薬物療法で最大限の効果が発揮されます。

*経口糖尿病薬*

現在よく用いられている薬は大きく分けて5つのタイプがあります。

*経口糖尿病薬服用時の注意点*

①必ず医師の指示通りに服用する。
②薬を飲み忘れた場合には
食後1時間まで服用可能。それ以降は服用しない。
  • ・スルフォニル尿素剤(SU剤)
  • ・ビグアナイド薬
  • ・インスリン抵抗性改善薬
食直前に服用しないと効果が減弱したり、低血糖を起こすことがあるため食後は服用しない。
  • ・α-グルコシダーゼ阻害薬
  • ・速効型インスリン分泌刺激薬
③食事が摂れなかった場合には
食事を抜いたときには、基本的にお薬を飲まないでください。 また、かぜをひいているときや、熱がある、胃の調子が悪い、下痢をしているなどの症状がある場合には、医師に相談しましょう。

*インスリン療法*

インスリンを膵臓でほとんどつくることのできない方やのみ薬だけでは血糖コントロールが不十分な方などに、インスリン療法が必要となります。必要とされるインスリン注射剤を患者さん本人が、腹部または上腕、大腿部に皮下注射し、血糖値のコントロールをします。

分類製剤名作用時間(時間)
発現時間最大持続時間
超速効型ヒューマログ,ノボラピッド10~20(分)0.5~33~5
速効型ノボリンR,ヒューマリンR,ペンフィルR,イノレットR,ヒューマカートR0.5~11~36~8
中間型ノボリンN,ヒューマリンN,ペンフィルN,イノレットN,ヒューマカートN1~38~1018~24
混合型ペンフィル10R~50R,イノレット10R~50R,ヒューマカート3/7注 0.5~12~1018~24
ノボラピッド30ミックス注,ヒューマログ50ミックス注10~20(分)1~4約24
持効型ランタス注,
レベミル注
1~2
約1
 
3~4
約24
約24

*インスリン製剤の注意点*

①ペン型注射針や「使い捨て注射器」は再利用しない。

②インスリンの保管場所に注意する。
 ・未使用の注射液は冷蔵庫に保管してください。
 ・ペン型の注射器にセットした使用中の注射液は室温で保管してください。
 ・直射日光の当たるところや40度以上の高温になるところには置かないでください。

③インスリンを注射した部位は絶対にもまない。

④インスリン注射の場所は毎回かえる。

*低血糖について*

低血糖とは何らかの原因で血糖値が下がりすぎ、血糖値が50mg/dL以下に低下することです。ただし、50mg/dl以上でも低血糖症状がおこる場合もあります。

低血糖の症状

血糖値(mg/dL)症状
50空腹感、吐き気、あくび軽症

重症
40ふるえ、動悸、冷や汗、顔面蒼白
30異常行動、けいれん、昏睡

低血糖を起こしやすい条件

低血糖時の対処方法


ページトップへ