薬剤部 Pharmaceutical Department

薬剤部の活動・生活習慣病教室

生活習慣病とは、食生活、運動習慣、休養、喫煙、飲酒等の生活習慣が原因、もしくはその進行にかかわる疾病の総称です。

主な生活習慣病としては高血圧、糖尿病、脂質異常症、高尿酸血症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞、がんなどがあり、日々の生活習慣の改善が病気の発症や進行予防に重要です。

薬剤部では患者さん(または患者さんのご家族の方)に生活習慣病の薬物治療を中心としたお話をさせていただきます。患者さん自身がお薬の知識を得ることで正しい服用方法・効果・副作用を認識し、積極的な治療の参加につながるように努めています。

生活習慣病について一緒に勉強いたしましょう!

プログラムの詳細は→生活習慣病教室のご案内のホームページ

薬剤部担当 … 水曜日 午後2時から2時40分まで

「生活習慣病のお薬~安全に・安心して服用してもらうために~」

自分のお薬について正しく理解していますか…?

糖尿病や高血圧などの治療薬は、薬の種類によって作用や副作用が異なってきます。お薬の特徴をしっかり知っておきましょう。

生活習慣病の中でも全身に関係している病気として代表的な糖尿病・高血圧・高脂血症についてお話させていただきます。

・・・主な糖尿病治療薬と低血糖について・・・

1)スルフォニル尿素剤(SU剤)
【商品名】ダオニール、オイグルコン、グリミクロン、アマリールなど
【作 用】膵臓を刺激してインスリンの分泌を促進することで血糖値を下げます。
【副作用】低血糖、肝障害、血液障害、吐き気、食欲不振、肥満増強など
2)ビグアナイド薬(BG薬)
【商品名】ジベトス、メデットなど
【作 用】肝臓からの糖の放出を抑制したり、インスリンに対する体の感受性を高めることで血糖値を下げます。
【副作用】食欲不振、吐き気、便秘、下痢、肝障害、まれに乳酸アシドーシスなど
3)α-グルコシダーゼ阻害薬
【商品名】グルコバイ、ベイスン、セイブルなど
【作 用】腸からの糖分の消化・吸収を遅らせて食後の高血糖を抑えます。
【副作用】服用し始めはお腹が張り、ガスが出ます。
【飲み方】食事の直前に飲みます。
【注意事項】低血糖時は「ブドウ糖」を服用します。
4)インスリン抵抗性改善薬
【商品名】アクトス
【作 用】インスリンに対する体の感受性を高めることで血糖値を下げます。
【副作用】むくみや、まれに肝障害が起きます。
5)速効型インスリン分泌刺激薬
【商品名】ファステイック、スターシス、グルファスト
【作 用】食後の短時間のみインスリン分泌を促し、血糖値を下げます。
【副作用】低血糖、下痢、腹痛、肝障害など
【飲み方】食事の直前に飲みます。
6)選択的ジペプチジルペプチダーゼ4阻害薬(DPP-4薬)
【商品名】ジャヌビア
【作 用】血糖が高い時にインスリンの分泌を促し、グルカゴン濃度を低下させ、血糖を下げます。
【副作用】低血糖、便秘など
7)インスリン注射製剤の一覧
インスリン製剤の一覧
分類製剤名作用時間(時間)
発現時間最大持続時間
超速効型ヒューマログ,ノボラピッド10~20(分)0.5~33~5
速効型ノボリンR,ヒューマリンR,ペンフィルR,イノレットR,ヒューマカートR0.5~11~36~8
中間型ノボリンN,ヒューマリンN,ペンフィルN,イノレットN,ヒューマカートN1~38~1018~24
混合型ペンフィル10R~50R,イノレット10R~50R,ヒューマカート3/7注 0.5~12~1018~24
ノボラピッド30ミックス注,ヒューマログ50ミックス注10~20(分)1~4約24
持効型ランタス注,
レベミル注
1~2
約1
 
3~4
約24
約24

インスリンは製剤の種類によって投与方法や投与時間が異なります。十分な指導のもと行ってください。

<インスリン注射の保存方法>

・未使用の注射液は冷蔵庫に保管して下さい。

・ペン型の注射器にセットした使用中の注射液は室温で保管して下さい。

8)低血糖について
低血糖の症状
冷や汗、動悸、手足のふるえ、顔面蒼白、目のかすみ、空腹感、脱力感、眠気、意識障害、昏睡
低血糖を起こしやすい条件
・低血糖が起こりやすい時間帯は昼食前、夕食前です。
・いつもより食べる量が少なかったり、いつもよりよく動いた場合、また、食事時間がいつもより遅れた場合などに起こりやすいようです。
9)低血糖時の対処方法
・ブドウ糖(5~10g)またはブドウ糖を含む清涼飲料水(150~200mL)を飲んでください。砂糖(10~20g)でも良いです。
・約15分後に症状がまだ続く時は、再度同一量を飲んで下さい。
・αグルコシダーゼ阻害剤(グルコバイ、ベイスン)を服用している方が低血糖になった場合は、砂糖でなく必ずブドウ糖を飲んでください。

・・・主な高血圧治療薬・・・

1)カルシウム拮抗薬
【商品名】アダラート、アムロジン、ペルジピン、ヘルベッサーなど
【作 用】血管の平滑筋に働きかけ、血管を広げて血圧を低下させます。
【副作用】頻脈、動悸、顔面紅潮、ほてり感、下腿の浮腫などの副作用があります。
【注意点】グレープフルーツジュースを服用すると副作用が出やすくなります。
2)利尿薬
【商品名】ラシックス、アルダクトンA、フルイトランなど
【作 用】高血圧の原因である塩分(ナトリウム)を尿とともに排泄させ、血液の量を減少させることにより血圧を下げます。
【副作用】ナトリウムの低下、カリウムの低下、血糖値の上昇、高脂血症などの代謝面への悪影響があります。
3)アンジオテンシン変換酵素阻害薬(ACE阻害薬)
【商品名】レニベース、コバシル、カプトリル、セタプリル、タナトリルなど
【作 用】血管を収縮させ血圧を上昇させるホルモンであるアンジオテンシンⅡの量を減少させて血圧を下げる薬。心臓や腎臓への負荷を取る働きもある。
【副作用】服用した患者さんの10数%に空咳(からぜき)がみられます。服用を止めればまもなく消失します。
4)アンジオテンシンⅡ(A-Ⅱ)受容体拮抗薬
【商品名】ブロプレス、ニューロタン、ディオバンなど
【作 用】血管を収縮させる物質(アンジオテンシンⅡ)が、血管の特定部位(AⅡ受容体)に結びつくのを防ぎ、血管収縮作用を抑えることによって末梢の血管を拡げて血圧を下げる薬です。
【副作用】空咳(からぜき)はほとんどみられません。
5)ARB4)+利尿薬2)
【商品名】エカード、コディオ、プレミネントなど
【作 用】利尿薬とアンジオテンシンⅡ受容体拮抗薬を組み合わせた合剤です。それぞれの作用を期待して用いられます。
6)交感神経抑制薬( β遮断薬)
【商品名】 テノーミン、アーチスト、メインテート、インデラルなど
【作 用】心拍数を減らし、心拍出量を低下させることにより、 血圧を低下させます。
【副作用】徐脈(一分間の心拍数が50未満)や気管支喘息、心不全などが起きることがあります。
7)交感神経抑制薬( α遮断薬)
【商品名】 カルデナリン、デタントールなど
【作 用】収縮している末梢血管を拡張させ血圧を低下させます。
【副作用】起立性低血圧による、立ちくらみやめまいを起すことがあります。

・・・主な高脂血症治療薬・・・

1)HMG-CoA還元酵素阻害薬(スタチン系薬)
【商品名】メバロチン、リピトール、リポバス、クレストールなど
【作 用】肝臓に働いて、肝臓に血液中の悪玉コレステロールを取り込ませて、血液中の悪玉コレステロールを下げます。
【副作用】下痢、便秘、肝障害、まれ横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、赤い尿など)
2)プロブコール
【商品名】シンレスタール、ロレルコ
【作 用】悪玉コレステロールと善玉コレステロールの両方を低下させてしまいますが、悪玉コレステロールの酸化を防ぐ効果もあり、心筋梗塞後の再発予防効果があります。
【副作用】下痢、発疹、まれに心電図異常、不整脈
3)イオン交換樹脂製剤(胆汁酸再吸収阻害薬)
【商品名】コレバイン、クエストランなど
【作 用】この薬自体は体の中へ吸収されずに胃腸を通って便中に出て行きます。腸の中を通るときに、食物中のコレステロールが体内へ吸収される量を減らしたり、また、体の中のコレステロールを便中に引きずり出したりします。
【副作用】便秘
4)ニコチン酸製剤
【商品名】ユベラニコチネート, ペリシットなど
【作 用】直接末梢の血管を広げたり、血小板が固まるのを抑え血栓ができるのを予防したり、血管を柔らかく保つことで、末梢の血液の流れを良くします。さらに、中性脂肪(トリグリセライド)や悪玉コレステロールを低下させ、善玉コレステロールを増加させます。
【副作用】皮膚紅潮、ほてり感
5)小腸コレステロールトランスポーター阻害薬
【商品名】 ゼチーア
【作 用】 食事や肝臓から排泄されたコレステロールが小腸で吸収されるのを防ぎます。
【副作用】肝障害、まれに横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、赤い尿など)
6)フィブラート系薬
【商品名】 ベザトールSR、リポクリンなど
【作 用】 肝臓に働いて、中性脂肪(トリグリセライド)などの合成を減らし、また、中性脂肪分解酵素を増加させるなどして、血液中の中性脂肪を低下させます。
【副作用】肝障害、まれに横紋筋融解症(筋肉痛、脱力感、赤い尿など)
7)EPA(イコサペント酸エチル)
【商品名】 エパデール、エパデールS
【作 用】 直接末梢の血管を広げたり、血小板が固まるのを抑え血栓ができるのを予防したり、血管を柔らかく保つことで、末梢の血液の流れを良くします。軽度の中性脂肪低下作用があります。
【副作用】まれに出血傾向

午後2時45分から2時55分まで

「知っているようで知らない?食べ物と薬の飲みあわせ」

お薬によってはグレープフルーツジュース、牛乳などの飲みあわせに注意が必要なものがあります。具体例でご説明いたします。

グレープフルーツジュース、セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)、納豆・クロレラ・牛乳・アルコールについてお話させていただきます。

グレープフルーツジュース、セントジョーンズワート(西洋オトギリソウ)、納豆・クロレラ・牛乳・アルコール
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